第六回
2005年12月31日
 
さて、いよいよ不動産の本契約と空港公団のショッピングモールの契約に上海に行く事になりました。 今回はITの社長とMr−Tと3人での訪中です。 到着するや否や金さんの送迎で、立派なホテルに連れて行かれました。 名前は忘れましたが、そこは会議室がたくさんあるホテルでありましたが、その中でも貴賓室(VIP I)が今回の会場でした。 中に入ると既に準備万端で、よくテレビで見る様な調印式の舞台が整っておりました。日中の国旗が机の上にも並べられており、 その奥の大きな机には着席順に名前がしっかりつけられていました。 何事が起こっているのか、一瞬理解出来ないような状況に陥ってしまったのですが、すぐに現実に戻り、 そうか、本当にすごい事になってしまっているのだと今頃になって実感したのでした。 日本側の席にはMr−Tの席、その横には私の名前、その横がITの社長の席でした。 不思議に思い、Mr−Tに聞いて見るとMr−Tの会社とITの社長の会社が契約を行い、 私がその契約の保証人になる事になっているので私も署名捺印をして欲しいということでした。 そのような仰々しい場面でそんな重要な事を聞かされて少し戸惑いましたが、 今更「私は出来ません」というスティエイションではなかったので、了承したのでした・・・ (ま、以前に少しその事については話はしていましたが、了承はしていませんでした。)
 調印式はすぐには始まらずに、空港公団の実質NO.2という黄さん(?ってMr−Tが言っていた。)が来るのを待っていると言う事でした。 約1時間くらい後に、黄さんがお見えになり調印式が始まりました。当然、中国語でかかれた契約書で、私が見ても詳細はわからず、言われるままに署名捺印し終えると、拍手と握手に迎えられ、無事(?)に調印式は終わりました。 そのころには既に夕食時になっており、ホテルにチェックインした後、今までにない豪華なレストランの超VIP席(個室)で契約のお祝いをすると言うことで、食事をしたのでありました。 そこでの食事代は、もちろん私持ちでした・・・(って、なんでやねん!!)
 その夜は、空港公団の黄さんが一緒に飲みに行くという事で、Mr−T、金さん、ITの社長、空港公団の二人は既に来ており、 飲み屋の入っているビルに来ると入り口では物々しい男たちが警備をしている様子だったのでMr−Tにどういう事か尋ねると、 彼らは黄さんのSPだそうでした。(後になって嘘だとバレますが・・・)
 中に入ると、黄さんと、陳さんが既に部屋に居り、美人のホステスさんが5,6人待っておりました。一度彼女達は席を外し改めて皆で乾杯をすると、何やら黄さんとMr−Tがお話を始め、しばらくするとMr−Tが契約が完了したので、1ヶ月以内に広告をするための施設使用料の600万元をモールの開業までに入金するようにITの社長に言っておりました。 ま、あれだけの施設ですから、全ての広告を受けるのであれば、安いかな?って思いましたが、更に1ヶ月以内に保証金の100万元を入れるようにも言われておりました。 ITの社長も承諾しているようでした。その後は、しばらくお酒を飲みながら、歓談していると、今度は僕にもう一つモールを作る計画があるので、外資でなんとか5億元くらい用意できないかと言われました。 そこには、外資のホテルを作りたいと言うもので、利回りは20%以上になる条件のものでした。
私は日本に帰って、スキームが組めるかを検討する事を約束し、和やかに夜はふけて行ったのでありした。  次の日はいよいよ、病院の不動産契約の日でした。
前回選定は終了していましたので、今回は契約だけです。あらかじめ用意していた175,000元を持参し、契約は滞りなく終了しました。契約の後、Mr−Tとホテルに帰り、今後のタイムスケジュールを詰める事にしました。 不動産の平面図は既に貰っており、日本側で図面を引いて来ていましたので、中国でこれが出来るかを確認してもらいましたが、何の問題もなく出来るという答えでしたので、少し安心をしました。すぐに、取り掛かってもらう事で話は終了し、帰国の途につきました。
日本に帰国してからは早速、私の以前からの友人のMr−Oと新規の空港公団とのスキームの話をする事にしました。彼は東大の経済学部を卒業後、銀行に就職。ロンドンでディーラーをした後独立し、投資コンサルをしております。
経緯を話すと彼は内容的には面白いと言う事で、60億円を集める方向で話は進みました。但し、条件としてコアになる会社を1つ選出する必要があると言うことでしたので、思案の挙句、不動産屋の私の兄に相談してみると10億円位なら出しても良いと言う会社が現れ、説明に伺って了承を得る事が出来たのでありました。ソレにより、私の方で60億を投資する準備は整ったのでありました。(自分でもすごいと思いました) しかし、それだけの資金を投資するわけですので、綿密な調査が必要であることは当然の事です。Mr−Oの知人で、銀行系で最も古くから中国に進出しているシンクタンク(総研)に空港公団の子会社である黄さん、陳さんの会社を信用調査をしてもらう事となったのでありました。
ココから今までのボロが全てあからさまになっていくのです・・・

P.S. ついでに帰国後、ITの社長から保証金の100万元を貸してもらえないかという話もありました。保証人もやらされている手前、期限付きという条件で貸す事にしました。

(次回 第七回に続く)
 
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